プロローグ Part1

コドール大陸と呼ばれる地がある。
この大陸の中で今作の舞台となる地には16もの王国・公国・皇国・領国と1つの小国連合
トータルで17の国が存在した。

そんな中、大陸北部中央に位置するヴィスト王国が強大な軍事力を背景に近隣国へと進軍をはじめ、
各国を吸収もしくは属国化させて領土を大幅に拡大していった。

ヴィスト王国に領土を吸収されてしまった国は西から『ワノタイ公国』『ウィルマー王国』『ガンド王国』
『ヘルミナ王国』『ビルド王国』『ロードレア公国』『神楽家領国』『インスマー公国』の8ヶ国。
また、領土吸収ではないが『モンスワー王国』『デルトウル王国』の2王国及び『インスマー公国』以東の
地域を属国化していた。
この内『神楽家領国』は滅亡まで3年間ヴィスト王国と対立し、時には敵の背後を急襲するなどして
ヴィスト王国を押し返す勢いすら持っていた。それは1年半で『神楽家領国』を滅亡させる予定だった
ヴィスト王国の予定を大幅に狂わせる抵抗であった。
しかし、この抵抗の最中、敵の裏工作もあり領国内での造反が発生してしまう。
これが引き金となり神楽家領国は滅びの道へと急加速していったのだ。
造反から滅亡となった神楽家領国の中心戦力となっていた独立部隊はこの時、ヴィスト王国の主要軍事拠点を奪取
領都に迫る王国軍を急襲しようとしていたのだった。
滅亡の報を聞いた部隊内では徹底抗戦と降伏の意見がぶつかり合った。
この部隊の指揮官は何と降伏したいものは部隊から離脱させ、徹底抗戦を選んだ者たちを引き連れ王国軍に
突撃をしたのであった。それは無謀な自殺行為としか思えないような突撃だった。
ところが、この独立部隊は味方の半分を失うものの王国軍に脅威的な存在であると感じさせる強さを見せて
疾風の如く逃走していった。
味方の半分は失ったが、彼らの部隊名はヴィスト王国だけでなく周辺諸国の者たちにも名前を刻み込ませた。
その独立部隊の名は『王虎』、指揮官の名前はジン=アーバレストといった。

さて、神楽家領国が滅ぶなどでヴィスト王国の領土拡大侵攻が続く中、領土の一部を失いながらも未だに
ヴィスト王国と戦い続ける国が複数あった。
『ホークランド王国』『ノイル王国』『エルト王国』『ルウツウル小国連合』
更には眷属国である『神楽家領国』を失った『奈宮皇国』と、その眷属国『四峰家領国』である。
先述のジン=アーバレストは先の『王虎』の指揮官として各国から喉から手が出るほど欲しい存在であった。
それは『神楽家領国』を滅ぼしたヴィスト王国ですら例外ではない。
だが彼はヴィスト王国と敵対する勢力の中を臨時雇用で戦いはするものの決して1つの国に腰を据えることは無く
ヴィスト王国と戦う国を渡り歩いていた。雇用者がどんな好条件を出そうとも彼のその意思が変わる事は無かった。
理由は現段階では明らかになっていない。
そんな彼も2ヶ月ほど前に『ホークランド王国』で2ヶ月ほど戦った後に姿をくらませていた。
このプレイ日記はその後の彼の動向が中心となる。