プロローグ Part2

俺の名はジン=アーバレスト。それなりに名前の売れた元傭兵だ。

ジン ジン

 今作の主人公。元神楽家領国の中心戦力であった『王虎』の指揮官。
 神楽家領国滅亡後は傭兵としてヴィスト王国と対立する国々を渡り歩く。

…………何故か俺は今、牢屋の中に居る。
一軒家でのんびり読書をしていたところに1000人ほどの正規軍が包囲網を敷き突入してきたのだ。
抵抗なんて出来るわけも無い。
そしてココ、エルト王国の牢屋に囚われているのだ。
読書していた家がエルト王国内にあったのだから今もエルト王国に居るのは仕方が無い。
しかも10日も牢屋に入れられているのだ、かといって待遇が悪いわけでもない。
食事もそれなりのものが出ている。
そんな状態で俺をどうする気なのか想像しろと言うのが無理だろう。
………と、考えるのを止めた俺は目の前を見た。
目の前では仰向けになった俺を跨いだ女が喘いでいる。
もちろん、お互いの性器同士は繋がっている。半ば強制に勃たせられたのだが……
この女の名前は八重。俺専属のメイドだ。

八重 八重

 ジン激ラブ♪なメイド。
 但し、家事全般は駄目という「メイドとしてそれはどうよ?」と言いたくなる存在。
 だが武術、諜報の面では優れるという不思議なメイドである。
 それもそのはず、彼女は『王虎』の副指揮官でもあったのだから……

マグロな俺の上で積極的に動き、俺の動きを脳内妄想して興奮度を上げていく八重。
時折喘ぎながらも俺への希望を行ってくるので、こちらが応えるように腰を突き上げだすと
喜びながら更に締め付ける八重、そして更に膨張する俺の分身。
こうなると待ち受けているのはもう大放出である。
八重の中にたっぷりと俺の精液をぶちまけたところで八重と目が合った。

八重(今後『八』と表記):ご主人様、少し早いです

……

八:次はもう少し長持ちしますよね?

……

………

無言で八重の胴に腕を回す。
そしてそのまま背骨を折るかのごとく締め付けた。
締め付けが女性器の特権と思うなとばかりに締め付けた。

八:い、痛い!ギブ!ギブですご主人様ぁ〜

男に言ってはならん事を言ったバツだ。俺の繊細な心の痛みはそんなもので済まないんだぞ!

八:ご主人様って、そんなに繊細でしたっけ?(ボソッ)

何か言ったか?
……と八重とじゃれあってると牢屋の鉄格子が蹴られた。

???:そろそろこっちを見なさい!

見るとそこには高級そうな鎧を着たエルト王国の女が赤面しつつこっちを睨んでいた
人の性行為を勝手に覗いておいて睨むなんて失礼なヤツだ。

???:覗きじゃないわよ!

まぁ、自ら『私は覗きです』と言いきるヤツも珍しいとは思うが、覗きじゃないとしたら何なんだ?

八:きっと痴女ですよ

なるほど、痴女か。それは考えなかった。
鎧から想像するに彼女は将軍クラスだ。
王国の将軍ともなれば女だろうが男部隊を率いるのだから欲求不満になったのかもしれない。

???:痴女でもない!エルト王国の将軍アルイエットよっ!

この痴女はアルイエットというらしい。
だが、将軍だからといって人の性交を覗くのが許されているわけではない。

アルイエット(以降『ア』):だから痴女じゃないって言ってるでしょ!

そう言うとアルイエットと名乗った将軍は格子から離れた位置にあるレバーを引いた。
すると轟音と共に天井が下がってきた。
「無抵抗者を相手になんて酷い事をするんだ!
 もう一度見せろと言うなら見せてやるから!」

八:私も恥ずかしいですけど我慢します

女将軍は無言で更にレバーを下げた。どうやらヤツの希望はそれではなかったようだ。
「なら何だ?お前も混ざりたいのか?3Pでも俺はかまわんぞ!」
しかし、天井が下がってくるのを止める気配は感じられなかった、それどころか降下速度が上がったようだ。
どうやらコレもハズレのようだ…
しかも、将軍は弓を持ち出し撃って来た。
「ノー!ノー!飛び道具は卑怯だ!」

ア:私の話を聞きなさい

「OK、わかった聞くから矢を収めろ」
仕方が無いので服を着ていると、先に身嗜みを整えた八重は牢屋の鍵を外して外へと出た。

ア:えっ!?

呆然とするアルイエット。
それもそうだ、鍵が掛かっている牢屋の鍵をあっさりと内側から開けて牢から出たのだから。
というか、男女を同じ牢に入れることは無いのだから、中で八重とヤッてた段階で気付けよ…

ア:話をするのに部屋を用意するわ。但し呼ばなければならない人が居るから少し待ってもらうわよ。

まぁ、多少待つのは構わない。
なんせこちらは10日も牢屋で待たされていたのだからな。