ビルドへの前進

俺とアルイエットはムストから呼び出された。
直接呼出しというのがなんか引っ掛かる……嫌な予感がしなくもないが
…とりあえず行ってみないことには話は始まらないよな。

ムストの話によると旧ビルド王国領、現在のヴィスト王国ビルド地方から救援要請があったのだと言う。
ヴィスト王国に占領されビルド王国は滅亡したが、国民全員がヴィスト王国に従っているかといえば
でもなく、今でも反ヴィストの抵抗勢力は複数居るということだ。
ただし、いずれも勢力としては小さく、あっさりと鎮圧されかねない規模ばかりらしい。
その抵抗勢力勢の中では有力勢力の『バロンの英雄団』が救援要請してきたと言うのだ。
ネーミングセンスもアレだが、抵抗勢力の中の有力勢力の知名度が反ヴィスト派の他国の中でも
皆無だというのがビルド地方の抵抗勢力の規模の小ささを物語っている。
やつらを救援に向かうだけなら話は早いのだが………
今のエルト王国軍の目的の1つとしてヴィスト王国から旧ビルド王国領を奪うということがある。
つまり、この救援要請に便乗してヴィスト王国領への本格的な侵攻を開始する。
今回の救援要請に応えると言うことはそういう事だとアルイエットに説明した。

ア:大丈夫なの?

「大丈夫じゃなくとも大丈夫にしなきゃならんのだ!」
心配するのはわかるが、総大将がコレでは困る。
改めてアルイエットを叱咤し、軍の再編を行ってすぐに俺たちは救援及び侵攻に向け出陣した。

『テンプルナイツ』
アルイエット隊
(騎兵)
ジン隊
(傭兵)
アデュ隊
(傭兵)
キューベル隊
(剣士)
『マイヨ・ルカ』
ルカ隊
(騎兵)
スー隊
(弓騎兵)
トール隊
(剣士)
アニス隊
(魔法兵)
『ロスローリアン』
ロシェ隊
(騎兵)
カミュ隊
(重騎兵)
アロセール隊
(弓兵)
サラ隊
(弓兵)
『ドラグスレイブ』
ゲンドウ隊
(傭兵)
シーザ隊
(傭兵)
ラウ隊
(傭兵)
只深隊
(輸送兵)
『スーパーサブ』
ヴァイス隊
(傭兵)

まずは『バロンの英雄団』がどこに隠れているのかという情報を聞き出し、やつらと合流しなければならない。
それからルトの街を占領に向かう。軍の中で最も精鋭である戦力を『テンプルナイツ』『マイヨ・ルカ』に配属し
俺たちは現在のエルト王国領の北端、ハイマイル砦へと向かった。

とにかく、現状ビルド王国での反ヴィスト勢力は小さなものばかりだ。
俺たちが救援したらそのまま吸収し、有能な人材を引き抜いた上でエルト王国が統治する。
これしか手立てはないということをアルイエットにも自覚させておくのも忘れてはいない。
どうせ「救援して制圧したら終わり」程度にしか考えてないだろうからな……

ターン数部隊名行動地域収支備考
ターン1 テンプルナイツ移動ケラン平原  
マイヨ・ルカ地域活動ハイマイル砦+25万B 
マイヨ・ルカ移動ケラン平原  
ヴィスト南方第五軍団移動ビルド平原・北  
ヴィスト南方第二三軍団移動ケラン平原 (壊滅)
ヴィスト南方第二二軍団移動ケラン平原 (壊滅)
ターン2 テンプルナイツ移動レイテスタの森・東  
マイヨ・ルカ移動レイテスタの森・東  
マイヨ・ルカ補給 −100万B 
ヴィスト南方第二一軍団移動ベイラルン砦  
ヴィスト南方第五軍団移動レイテスタの森・西  
ヴィスト南方第六軍団移動レイテスタの森・西  
ターン3 マイヨ・ルカ移動トトの村 情報入手
テンプルナイツ移動抵抗勢力の村 『バロンの英雄団』救出
マイヨ・ルカ支配活動トトの村  
ヴィスト南方第五軍団移動抵抗勢力の村 (壊滅)
ヴィスト南方第一九軍団移動レイテスタの森・西  
ヴィスト南方第二一軍団移動ケラン平原  
ターン4 マイヨ・ルカ地域活動トトの村+150万B 
マイヨ・ルカ移動抵抗勢力の村  
ヴィスト南方第六軍団移動抵抗勢力の村 (壊滅)
ヴィスト南方第一九軍団移動抵抗勢力の村 (壊滅)
ヴィスト南方第二一軍団移動ハイマイル砦  
ターン5 マイヨ・ルカ移動レイテスタの森・西  
テンプルナイツ移動レイテスタの森・西  
テンプルナイツ補給 −100万B 
ターン6 マイヨ・ルカ補給 −100万B 
テンプルナイツ移動ルトの街  
テンプルナイツ連行レイテスタの森・西 ヴィスト南方第三軍団(撃破)
ターン7 マイヨ・ルカ移動ルトの街 vsヴィスト南方第四軍団
テンプルナイツ地域活動レイテスタの森・西+25万B 
テンプルナイツ移動ルトの街 vsヴィスト南方第四軍団(撃破)
ターン8 マイヨ・ルカ支配活動ルトの街  
テンプルナイツ支配活動ルトの街  

ルトの街を奪ったことでヴィスト王国軍への楔打ちにはなったはずだ。
コレで近隣諸国も攻勢に出てくれると一気に圧していけるようになっていくのだが…

この戦闘を終え、キューベル隊とスー隊がランクアップ。
キューベル隊にはリーダースキルの『岩壁の陣』を習得させた。
これは軍団長に据えた際、所属部隊の防御力が上がるスキルだ。
今後、キューベルには治安平定の為の警邏部隊などを率いてもらう為にもこういったスキルは必要だ。
一方のスー隊には今回もコレといった習得可能なスキルが無かったので見送りとなった。