マリオネット 提供 華旅氏

新興ブランドサガプラネッツが送る、陵辱系18禁ゲームの第二作が本作である。
ゲーム内容としては出産時に死産した兄が、弟の体を乗っ取って
陵辱の限りを尽くすというものになっている。
その舞台は女子寮であり、主人公の立場はバイトの寮監と言うことになっている。
そして時折兄の人格が目覚めては、プレイヤーに操作権が与えられ、各所を回るわけだ。

登場するキャラクター達は、真面目で大人しい眼鏡ッ娘・我が儘で生意気な娘・
ちょっとバカなロリッ娘・元気なボーイッシュ少女・大人の色気女教師など、
明らかに典型的なキャラばかりである。
が、典型的であるがゆえに彼女たちはそれぞれ魅力的なキャラクターに仕上がっている。
概ね、今までにないキャラクターを作り出そうとした場合、
それはただの奇人で終わることも多い。
この場合の”典型的”と言うのは決して悪いことではないだろう。

一方ゲームシステムに目を向けると、こちらも典型的なゲームシステムとなっている。
移動可能な場所を回ってイベント発生ポイントを探し、
イベント発生後またぞろ各所を巡回する。それの繰り返しだ。
イベント中の選択肢で後の展開が多少は変化するものの、
それすらもはるか昔から使い古されているシステムである。
よく言えばオーソドックスだし、悪く言えばありきたりで
古くさいゲームシステムと言えるだろう。

となれば後はグラフィックと言うことになるだろうが、
こればかりは大きく好みの別れるところだろう。
ただ、一般受けするような絵柄であることは間違いないだろう。
それを踏まえた上であれば、まずまずのクオリティではある。

質的にはサウンドも同様だ。これらのものを重視するかどうかはプレイヤー次第だが、
メーカー側はこの辺りも決して手は抜いていないと感じられる。

全体の総括としては、何から何までオーソドックスでまずまずな出来と言えるだろうか。
決して劣悪な作品ではなく、個人的に推奨することは出来るが、
例えば他に良いものがあればまずそちらを奨めるだろう。つまりはそのようなゲームだ。
金銭的・時間的に余裕があればどうぞ。と言っておく。 



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