刑事科勤務 柳川裕也。 俺には友達と呼べるヤツが1人だけいる。 阿部貴之と言う。ヤツは大親友だ。 ある日の事…… 「貴之、お前なんで今日俺と一緒にメシ食ってるんだ?」 今日は12/24、そうXmasだ。 なぜ、こんな日に男2人、同じ部屋でメシを食ってるのだろう…? 『新しい恋のかたち』 俺にはイヴを共に過ごす女性などいない。 かと言って、こんな日に事件の聞き込みなどで走りまわれば アッチコッチでカップルを見掛け、腹いせに狩りたくなってしまう。 それを抑えるために今日は非番にした。 しかし、貴之はナゼ……? すると 「俺、柳川さんくらいしか友達いないから…」 貴之は、そう呟いた。 「でも、俺、柳川さんがいてくれたら寂しくないから…」 ……チョットマテ、なぜそこで頬を染める!? 「柳川さん、俺、柳川さんが好きッス もう友達じゃ我慢できないんッス お願い、俺を柳川さんのモノにして下さい!」 …おい、お、俺にはそっちのケはないのだぞ…… コ、コラ、貴之、服を脱ぐな、脱がすな! まて、まてって……… ((30 minutes later)) 「柳川さん、気持ち良かったっス」 「俺も、男がこんなにいいなんて知らなかった……」 俺たちは寄り添って囁きあった。 「俺、もう柳川さん無しでは生きていけないッス」 貴之のこの言葉に俺の中でナニかが弾けた。 「貴之、もう一回いいか?」 貴之は大人しく頷いた。 ((6 Rounds later)) 貴之は俺の横で寝息を立てている。 あれから俺は何度も貴之を貫いた。 そう、この新たな快感を目覚めさせてくれたのは、この貴之だ。 貴之に俺が必要なように、俺にも貴之が必要だ。 これからは貴之を何があっても守ってやる。 貴之を守るためなら、なんでもやってやる。 こうして、俺は新たな愛の形に目覚めたのだ。 Fin![]()